〈大学入学共通テスト対策〉

2020年度から始まった「大学入学共通テスト」で英語は大きく変わりました。従来のセンター試験の「筆記」は「リーディング」に改称され、文法問題は姿を消して長文のみの出題となり、200点だった配点が100点に変わりました。一方「リスニング」は、従来全て2回読みで実施されていたのが1回読みを含む出題に変わりました。配点は50点から100点に引き上げられ、「リーディング」と同配点になりました。(なお、「リーディング」と「リスニング」の配点比率については各大学の判断に委ねられているので注意が必要です)

「リーディング」では全体語数が約3割増え、かなりの速読力が必要になりました。問題にはグラフ・資料の読み取りや長文の要点把握などもあり、速読に加えて正確な理解も必要です。どう対処したらいいのでしょうか。英語長文読解とは、英文1つ1つの解釈のうえに初めて成立するものであり、そのベースになるのが語彙、文法です。したがって、文法をしっかり習得し、語彙を増やし、英文解釈に取り組みながら「読む力」の土台をじっくり築いていくのが、実は最も近道です。そして英文解釈力がついてきたら、たくさんの長文を精読して正確に読む力をつけていく。読解のスピードを気にするのは高校3年生の秋からです。それまでは「正しく読めること」に力を注ぐのが大切です。

「リスニング」は難化し、英検準1級程度のリスニング力が必要になっています。リスニング力というのは「聞いていれば自然につく」というものではありません。「リスニング」とはいわば「耳で認識する読解」であり、ベースになるのは語彙力・文法知識・英文解釈力・読解力です。したがってリスニング問題が解けない場合、英文で書かれたものを読んでも意味がわからないことが多いです。つまり「聞き取れない」のではなく、もともと「読めない」のです。知らない単語や言い回し、読めない文章など聞き取れるはずがないからです。リスニングは、まずは書かれたものでも簡単に理解できる文や口語特有の表現に馴染むことから始め、「読む力」を養いながら徐々にレベルを上げていき、英検過去問やセンター試験過去問、共通テスト用の予想問題などに取り組んでいきます。

 

〈国公立大、私大対策〉

国公立大の二次試験や私大の一般入試では主として長文読解、和文英訳、自由英作文が出題されます。難関大学では共通テストとは異なり、抽象的テーマを掲げた学術論文、英字新聞や雑誌から抜粋された英文を素材にした読解問題が出題され、高度な語彙力、読解力、速読力が要求されます。国公立大、私大対策対策では、各生徒の志望校に沿った教材を使いながら、「長文読解」「英作文」「自由英作文」に重点を置いた授業を実施します。過去問をはじめ、志望校の出題傾向に沿った数多くの演習を実施して、自信をもって試験に臨める力を養います。

 

〈中学生〉

進学校を受験する生徒は高校英語を前倒しで指導しています。中学卒業時に高校で学習する英文法を身につけ、読解や英作文の基礎を確立しておくことは、将来の大学受験に向けて大きなアドバンテージになります。各生徒の個別の学力に合わせて、高校入試に対応できるだけでなく、高校に入ってからも通用するしっかりした英語の基礎を習得します。

 

〈小学生〉

小学校で英語の教科化がいよいよ始まります。私たちが目指すのは、子供たちが単語や文章を「しっかり読めて、書けて、発音できて、理解できる」こと、そして中学入学時に「英語が得意!」と堂々と言えるようになることです。