化学は、理解によって解決する問題と、暗記によって解決する問題が混在する科目です。この線引きの難しさが、多くの受験生の悩みの種ではないでしょうか。

厳密に言えば、高校化学で扱うほとんどすべての現象について、何らかの科学的な説明付けがなされていますが、たった三年間でそのすべてを理解することはまず不可能といえます。理解にこだわりすぎれば学習が進まず、受験における総合力は下がってしまいます。反対に、酸化還元反応や弱酸の遊離などの、ごく基本的な理論で導ける反応すら、暗記に頼るのは非効率です。これでは、よほど記憶力のいい人以外は、受験の直前まで覚えて忘れてのイタチごっこになります。

授業では、上記の線引きを示しながら、生徒の理解が及ぶ範囲で理由付けを説明することで学習の不安を取り除いていきます。

 

<共通テスト対策>

共通テストでは、基本的な知識に加え、教科書には出てこない反応式や研究機器などが取り上げられ、問題文の意図を正確に汲み取る力が要求されます。試験時間に対して問題量も多いので、高得点を取るには、出題形式やスピード感に慣れておくことと、可能であれば難関大の二次試験に対応できるくらいまで知識の積み上げをしておくべきです。当塾では、過去問や模擬問題を題材にして、理解と知識の肉付けをするイメージで学習を進めます。

 

<二次・私大対策>

難関とされる国立大学や医学部などでは、気体、溶液、平衡などの理論系の分野でより高い水準の理解を要求されるとともに、共通テストではほとんど出題されない立体化学や生化学も頻出ですから、これに合わせた学習が必要です。授業では、受験する大学が要求する水準に合わせて、必要十分な理解と知識が身につくように過去問や類題の演習を丁寧に解説しながら進めていきます。